和牛ローストビーフの作り方|おすすめ部位とフライパンでしっとり仕上げるコツ【年末年始に】
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焼き上げ済みのブランド和牛ローストビーフなら、解凍して切るだけで年末年始のごちそうに
年末年始やクリスマス、お歳暮で届いた和牛を前に「せっかくなら特別な一皿に」と考える方に人気なのがローストビーフです。オーブンがなくても、フライパンとアルミホイルがあれば家庭で十分おいしく作れます。
この記事では、ローストビーフに向く和牛の部位選びから、下準備、フライパンでしっとり焼き上げる手順、食中毒を防ぐための加熱のポイントまで、和牛専門店の視点でわかりやすく解説します。
ローストビーフに向く和牛の部位
ローストビーフには、脂が多すぎず、ブロックで厚みを出しやすいモモ系の部位が向いています。代表的なのは、赤身の旨みがしっかりしてしっとり仕上がる「内もも」、モモの中でもきめが細かくやわらかい「ランプ」、脂肪が少なくきめ細かな「シンタマ(しんたま)」です。
霜降りの多いサーロインやリブロースでもローストビーフは作れますが、和牛の場合は脂が多いため、冷めると脂が白く固まり重たく感じやすくなります。前菜として薄く切って大人数で楽しむなら赤身中心のモモ系、温かいうちに少人数で贅沢に楽しむならロース系、と使い分けるのがおすすめです。
焼く前の下準備|解凍・常温戻し・下味
冷凍で届いた和牛ブロックは、冷蔵庫でゆっくり解凍するのが基本です。厚みのあるブロックは解凍に時間がかかるため、前日から冷蔵庫に移しておくと安心です。電子レンジや常温での急な解凍は、ドリップ(肉汁)が出やすく、外側だけ温度が上がってしまう原因になります。
焼く前には、冷蔵庫から出して30分〜1時間ほど置き、肉の冷たさをやわらげておきます。中心が冷えたままだと、表面は焼けているのに中が冷たいという仕上がりになりがちです。表面の水気をキッチンペーパーで拭き取り、焼く直前に塩(肉の重さの1%程度が目安)とこしょうをまんべんなくすり込みましょう。
最近は、焼き上げてから急速冷凍したブランド和牛のローストビーフも通販で手に入ります。忙しい年末は、手作りと調理済みを使い分けるのもひとつの方法です。
フライパンでしっとり焼く手順
ここでは500g前後のモモブロックを想定した、フライパンでの基本の作り方を紹介します。まず、フライパンを中火〜強火でしっかり熱し、牛脂または少量の油をなじませます。ブロックを入れたら、上下・側面すべての面に焼き色がつくまで、1面あたり1〜2分を目安に転がしながら焼き付けます。
全面に焼き色がついたら火を弱め、ふたをして数分ずつ上下を返しながら内部に火を通します。加熱時間はブロックの厚みや形、コンロの火力で大きく変わるため、時間だけで判断せず、肉用の温度計で中心の状態を確かめるのが確実です。
焼き上がったらすぐにアルミホイルで二重に包み、30分ほど休ませます。余熱でじんわり火が入り、肉汁が落ち着くことで、切ったときに肉汁が流れ出にくく、しっとりとした断面に仕上がります。
安全においしく仕上げるための加熱のポイント
牛肉のかたまり肉は、食中毒の原因となる菌が主に表面に付着しているとされるため、ローストビーフでは表面をしっかり焼き付けることが大切です。すべての面に焼き色がつくまで加熱し、焼く前後でトングや箸、まな板を使い分けるなど、生肉に触れた器具からの二次汚染にも気をつけましょう。
一方で、複数の肉を貼り合わせた成形肉や、やわらかくするために針を刺す処理(テンダライズ)をした肉、ひき肉などは、菌が内部に入り込んでいる可能性があるため、ローストビーフのように中心を赤く仕上げる調理には向きません。必ず「ブロックそのもの」の肉を使ってください。
また、小さなお子さま、高齢の方、妊娠中の方、体調のすぐれない方が召し上がる場合は、中心部まで十分に加熱したものをおすすめします。低温調理器を使う場合も自己流の温度・時間設定は避け、機器の説明書や自治体・厚生労働省が公表している食肉の加熱に関する情報を確認したうえで調理しましょう。
切り方・ソース・残ったときの保存
休ませたローストビーフは、繊維を断ち切る向きに、できるだけ薄くスライスするのがポイントです。よく切れる包丁で手前に引くように切ると、断面がきれいに仕上がります。完全に冷ましてから冷蔵庫で少し締めると、さらに薄く切りやすくなります。
ソースは、焼いたフライパンに残った肉汁に醤油・みりん・赤ワイン(または酒)を加えて煮詰める和風グレイビーが手軽で、和牛の旨みを余さず味わえます。わさび醤油や、すりおろした玉ねぎを加えたソースもさっぱりとしておすすめです。
食べきれなかった分は、乾燥しないようラップでぴったり包み、冷蔵庫で保存してなるべく早めに食べきりましょう。翌日はローストビーフ丼やサンドイッチにアレンジすると、年末年始の食卓でも最後までおいしく楽しめます。
まとめ
和牛ローストビーフは、モモ・ランプ・シンタマなど赤身中心の部位を選び、冷蔵庫でじっくり解凍してから、全面をしっかり焼き付けてアルミホイルで休ませるのがしっとり仕上げるコツです。安全面では、表面の焼き付けと成形肉・テンダライズ肉を避けることを必ず守りましょう。
手作りでも、焼き上げ済みのブランド和牛ローストビーフでも、切り分けるだけで食卓がぐっと華やぎます。年末年始や家族の集まりに、ぜひ和牛のローストビーフを取り入れてみてください。
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監修: 和牛本舗編集部 / 和牛ソムリエ資格者
この記事は、和牛の格付け基準や産地ごとの特徴、味わいの違いに関する専門知識を持つ「和牛ソムリエ」資格保有スタッフが内容を確認しています。和牛選びの参考としてお役立てください。