和牛の牛脂の活かし方|すき焼き・ステーキ・炒め物がおいしくなる使い方と保存のコツ【お正月のごちそうに】

和牛の牛脂の活かし方|すき焼き・ステーキ・炒め物がおいしくなる使い方と保存のコツ【お正月のごちそうに】

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お正月のごちそうに。牛脂の香りが引き立つブランド和牛のすき焼き用肉をそろえています

すき焼き用の和牛を買うと、白い脂のかたまり「牛脂」が添えられていることがよくあります。なんとなく鍋に入れて終わり、あるいは使わずに捨ててしまう…という方も多いのではないでしょうか。実はこの牛脂こそ、和牛の香りとコクを料理全体に広げてくれる名脇役です。

この記事では、牛脂の基本から、すき焼き・ステーキでの上手な使い方、焼いたあとに残った脂のアレンジ、保存のコツまでをまとめて解説します。年末年始に和牛のごちそうを囲む前に、ぜひ参考にしてください。

牛脂とは?和牛の脂が料理をおいしくする理由

牛脂(ぎゅうし、ヘットとも呼ばれます)は、牛の脂肪部分を切り出したものです。精肉店や通販のすき焼き用・ステーキ用の肉に添えられるのは、主に肉を切り分ける際に出た脂や、腎臓まわりの「ケンネ脂」などです。見た目はただの白いかたまりですが、加熱すると溶けて、牛肉特有の甘い香りを放ちます。

和牛の脂は、他の品種に比べてオレイン酸などの一価不飽和脂肪酸の割合が比較的高く、融点が低めであることが知られています。そのため低めの温度から溶け出しやすく、口どけのよさやまろやかなコクにつながると考えられています。この性質は肉のサシだけでなく、牛脂そのものにも共通しています。

サラダ油の代わりに牛脂を使うと、焼く・炒めるといった調理の最初の段階から「牛肉の香り」をまとわせることができます。赤身の多い肉や野菜にも和牛らしい風味が加わるのが、牛脂を使う最大のメリットです。

すき焼き・ステーキでの牛脂の使い方

すき焼き(関西風)では、まず鉄鍋をしっかり温め、牛脂を箸で持って鍋全体にまんべんなく塗り広げます。脂が溶けて香りが立ったら肉を広げて焼き、砂糖と醤油(または割り下)で味をつけるのが基本の流れです。関東風のように割り下で煮る場合も、最初に牛脂で鍋をならしておくと、肉や野菜に香ばしさが加わります。

すき焼きの牛脂 3ステップ 1 鍋を温める 2 脂を溶かす 3 肉を焼く ※香りが立ったら肉を入れるのが合図

ステーキの場合は、フライパンを熱してから牛脂を溶かし、脂がなじんだところで肉を入れます。サシの多いA5ランクの和牛なら肉自体から脂がよく出るため、牛脂は少量で十分です。反対に、ヒレやモモなど赤身寄りの部位では、牛脂を使うことで香りとコクを補うことができます。

注意したいのは「入れすぎ」です。脂が多すぎると仕上がりが重くなり、すき焼きなら割り下の味もぼやけてしまいます。溶けきらずに残った牛脂は、途中で鍋から取り出しても問題ありません。

焼いたあとの脂・余った牛脂を活かすアレンジ

ステーキや焼肉のあとにフライパンに残った脂は、和牛の旨みが溶け込んだ貴重な調味料です。熱いうちにガーリックライスや焼き飯に使えば、専門店のような香ばしい一皿になります。キャベツやもやし、きのこ類を炒めるのにも好相性です。

使わずに残った牛脂は、野菜炒め・きんぴら・カレーやハヤシライスの炒め油として活用できます。玉ねぎをあめ色に炒めるときに使うと、ルウの風味が一段と深まります。お正月のあとなら、残ったお餅を牛脂で焼き、醤油を垂らす食べ方もおすすめです。

ただし、脂はエネルギー量が高い食材です。香りづけとして少量ずつ使い、食べすぎには気をつけましょう。また、焦げたカスや肉汁が混ざった脂は傷みやすいため、再利用するならその日のうちに使い切るのが安心です。

牛脂の保存方法|冷蔵・冷凍と使い切りのコツ

牛脂は生肉と同じ扱いで、購入後はすぐに冷蔵庫へ入れます。空気に触れると酸化して風味が落ちるため、ラップでぴったり包み、保存袋に入れて保管しましょう。冷蔵の場合は数日以内に使い切るのが目安です。

牛脂の保存の目安 冷蔵 数日以内に 使い切る 冷凍 1か月程度が目安 凍ったまま使える ※商品の表示がある場合はそちらを優先

すぐに使わない場合は冷凍保存が便利です。1回分(10〜20g程度)ずつ小分けにしてラップで包んでおけば、必要な分だけ取り出せます。冷凍でも少しずつ酸化は進むため、1か月程度を目安に早めに使い切りましょう。お肉と一緒に届いた牛脂は、肉のパッケージに記載された賞味期限・保存方法に従うのが基本です。

冷凍した牛脂は、解凍せずにそのまま温めたフライパンや鍋に入れて、弱めの火でゆっくり溶かせばOKです。常温に長く置いて解凍すると、表面の酸化や傷みの原因になるため避けましょう。年末にまとめ買いしたすき焼き肉の牛脂も、この方法なら年明けの炒め物まで無駄なく使えます。

まとめ

牛脂は、和牛の香りとコクを料理に移してくれる頼れる存在です。すき焼きやステーキでは「鍋やフライパンを温めてから溶かし、香りが立ったら肉を入れる」のが基本。焼いたあとの脂はガーリックライスや炒め物に、余った牛脂は小分けにして冷凍し、凍ったまま使えば最後までおいしく活かせます。

お正月のすき焼きやステーキなど、和牛のごちそうを囲む機会が増える季節。添えられた牛脂まで上手に使い切って、ブランド和牛の味わいを余すところなく楽しんでください。

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監修: 和牛本舗編集部 / 和牛ソムリエ資格者

この記事は、和牛の格付け基準や産地ごとの特徴、味わいの違いに関する専門知識を持つ「和牛ソムリエ」資格保有スタッフが内容を確認しています。和牛選びの参考としてお役立てください。

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