宮崎牛のランクは4等級以上|A4・A5の意味と選び方

宮崎牛のランクは4等級以上|A4・A5の意味と選び方

最終更新:2026年10月12日(宮崎牛の定義・格付基準は同日に確認、商品価格・条件は2026年10月10日に確認)

宮崎牛のランクは「肉質4等級以上」です。宮崎牛と名乗れるのは、日本食肉格付協会の格付で肉質等級が4または5の黒毛和牛だけなので、通販でよく見る「A4」「A5」はどちらもブランド基準を満たしたランクです。A5は「最高に美味しい」という意味ではなく、霜降り(脂肪交雑)などの肉質評価が最上位で、歩留まりも良いという意味です。

本記事では、宮崎牛のランクの仕組みを3段階で整理したうえで、A4とA5の違い、BMSの見方、用途別の選び方まで解説します。

宮崎牛のランクは肉質4等級以上

宮崎牛のランクは、①ブランドの条件 → ②A4・A5の意味 → ③歩留等級との違いの順に見ると理解しやすくなります。

宮崎牛のランクを3段階で整理 ① ブランドの条件 宮崎県内で生産・肥育された黒毛和種で、肉質等級4以上 (血統の条件もあり)→ 肉質3以下は宮崎牛と名乗れない ② A4・A5の数字=肉質等級 5等級=BMS No.8〜12 / 4等級=BMS No.5〜7 霜降り・肉の色・締まりときめ・脂の色の4項目で判定 ③ アルファベット=歩留等級 A・B・C=枝肉から取れる肉の割合(味の評価ではない) 宮崎牛の条件ではないため、B4・B5も宮崎牛になりうる

① ブランドの条件:肉質4等級以上の黒毛和牛だけが「宮崎牛」

宮崎牛は、宮崎県内で生産肥育された黒毛和種で、日本食肉格付協会の格付で肉質等級が4等級以上、かつ県内種雄牛または家畜改良のため指定された種雄牛を一代祖にもつものと定義されています。肉質3等級以下の牛肉は、宮崎県産の黒毛和牛でも「宮崎牛」とは呼べません。

② A4・A5の「4」「5」は肉質等級

数字の部分は肉質等級で、1〜5の5段階です。脂肪交雑(BMS)・肉の色沢・肉の締まりおよびきめ・脂肪の色沢と質の4項目をそれぞれ評価し、最も低い項目の評価が最終的な肉質等級になります。つまり1項目でも4だと、ほかが5でも肉質等級は4です。

肉質等級 BMS番号 宮崎牛を名乗れるか
5 BMS No.8〜12 ○
4 BMS No.5〜7 ○
3 BMS No.3〜4 ×
2 BMS No.2 ×
1 BMS No.1 ×

BMSと肉質等級の対応は脂肪交雑の基準です。肉質等級は4項目のうち最も低い評価で決まるため、BMSが8以上でも他の項目が4なら肉質等級は4になります。

③ アルファベットは歩留等級で、味の評価ではない

「A」「B」「C」は歩留等級で、枝肉から取れる部分肉の割合を示します。歩留基準値72以上がA、69以上72未満がB、69未満がCです。生産・流通での経済性の指標で、食べたときの味を直接示すものではありません。宮崎牛の定義に歩留等級の条件はないため、B4・B5の宮崎牛もありえます。

出典:より良き宮崎牛づくり対策協議会「宮崎牛のご案内」、公益社団法人日本食肉格付協会「牛枝肉取引規格」(いずれも2026年10月12日確認)

A4とA5のどちらを選ぶ?

霜降りの多さを最優先するならA5(できればBMS番号も確認)、赤身の旨みや食べやすさ、価格とのバランスを重視するならA4が選びやすいランクです。どちらも宮崎牛の基準を満たしているため、最終的には部位・重量・人数で選ぶのがおすすめです。用途別の具体例は下の「用途別に選ぶ宮崎牛」で比較しています。価格の目安は宮崎牛は100gいくら?部位別の値段、部位の選び方は宮崎牛の部位一覧で解説しています。

A5の中にもグラデーションがある——BMS番号で見極める

肉質等級「5」はBMS No.8〜12のいずれかで、BMSは1〜12で評価され、12が最も霜降りが多い評価です。つまりA5の中にもBMS8とBMS12では大きな差があります。霜降りの多さを重視するなら、BMS番号まで表示している商品を選ぶのが確実です。商品ページに等級やBMSの表示がない場合は、購入前に販売店へ確認しましょう。

A4とA5、本当はどちらがコスパ良いのか

「A5」を信仰しすぎると、コスパで損をするケースがあります。

A4の上位(BMS7)はA5の下位(BMS8)と紙一重

肉質等級は1段階刻みですが、実態は連続的です。A4のBMS7とA5のBMS8の差は、ほとんどの方には判別できません。一方で価格は数千円単位で違うことがあります。

雌牛のA4 vs 去勢のA5

雌牛は脂のキメが細かく上品な甘さで、雌牛のA4は去勢のA5より美味しいと評価されることもあるほどです。専門店が「メス指定」を明記しているのはこの理由からです。

おすすめの選び方

  • 究極の霜降りを楽しみたい → A5・BMS10以上
  • 満足度とコスパのバランス → 雌牛のA4または雌牛のA5・BMS8
  • 赤身の旨みを重視 → A4(BMS5〜6)

「A5=胃もたれする」は本当か——年齢層別の最適等級

サシが多いA5は、若年層には絶賛される一方で、40代後半以降は「重く感じる」と評する方が増えるという現場の声があります。脂質の質と量が満足感を超えた時点で胃もたれにつながるためです。

年齢層 おすすめ等級 推奨部位
20〜30代 A5・BMS10以上 サーロイン・リブロース
30〜40代 A5・BMS8〜9/A4・BMS7 サーロイン・ロース
50代以上 A4・BMS5〜6/雌牛A4 ヒレ・モモ・赤身寄り
70代以上 A4・赤身中心 ヒレ・モモ・肩

ギフトの場合、贈り先の年齢を考慮して等級を選ぶことで満足度が大きく変わります。

等級だけでは語れない——美味しさを決める3つの要素

実は等級制度には「香り」「肉本来の旨み」「熟成度合い」といった食味直結の評価項目がありません。本当に美味しい宮崎牛を選ぶには、等級に加えて以下を意識しましょう。

① 月齢

雌牛は28か月齢前後、去勢は30か月齢前後が肉質と旨みのバランスが取れる時期。長すぎても短すぎても風味は落ちます。

② 餌(飼料)

稲わら・とうもろこし・大麦などの配合や、稲WCS(発酵飼料)を多用するかで風味が変わります。生産者の飼料設計を公開しているショップは品質意識が高いです。

③ 熟成日数

枝肉の状態で7〜14日のドライエイジングを行うと、酵素分解により旨み成分(イノシン酸・遊離アミノ酸)が増加します。

通販で宮崎牛を買うときの実践チェックリスト

  • ☐「A5」「A4」の根拠(格付の結果や個体識別番号)が確認できる
  • ☐ BMS番号の明記がある
  • ☐ 雌牛・去勢の別が明記されている
  • ☐ 生産者・産地の情報が開示されている
  • ☐ 商品到着時の冷凍状態と賞味期限が明確

用途別に選ぶ宮崎牛

等級の意味がわかったら、次は「何に使うか」で商品を絞り込みます。A5かどうかは選ぶ基準のひとつにすぎず、部位・重量・人数・配送条件がそろって初めて満足できる買い物になります。ここでは和牛本舗で現在取り扱っている宮崎牛から、用途別に3つの例を比較します。

少人数のステーキ

2人でステーキを楽しむなら、1人150g前後が目安です。霜降りの重さが気になる方は赤身のステーキを選ぶと、最後まで食べやすくなります。

家族のすき焼き

すき焼きは1人150〜200gが目安です。割り下と合わせるため、脂の甘みが出るバラ肉もよく合います。

贈答

相手の好みがわからない贈り物は、霜降りと赤身を両方試せる食べ比べにすると好みが分かれにくくなります。

用途 商品 部位 重量 税込価格 送料 人数目安 のし 配送日指定
少人数のステーキ 宮崎牛 特上赤身 ステーキ150g×2枚 赤身 300g(150g×2) 8,000円 無料 2人 表書き可・名入れ不可 商品ページに記載なし
家族のすき焼き 宮崎牛 特上バラ すき焼き 400g バラ 400g 8,000円 無料 2〜3人 表書き可・名入れ不可 商品ページに記載なし
贈答 宮崎牛 ステーキ食べ比べ(特上カルビ150g+特上赤身150g) カルビ・赤身 300g(150g×2) 7,500円 無料 2人 表書き可・名入れ不可 商品ページに記載なし

2026年10月10日に和牛本舗の商品ページで確認。3商品とも冷凍でのお届け、賞味期限30日、ギフト包装に対応、ご注文(決済確認)後7営業日以内の発送予定です(離島・海外は配送不可)。人数目安はステーキ1人150g、すき焼き1人150〜200gで計算しています。3商品とも商品ページに等級(A5など)・BMSの表示はありません。等級を重視する場合や、お届け日を指定したい場合は、ご注文前にお問い合わせください。

よくある質問

Q. 宮崎牛にA3はありますか?
A. ありません。宮崎牛は肉質4等級以上が条件のため、肉質3等級以下の牛肉は宮崎牛と名乗れません。

Q. A5とA4で見た目はどう違いますか?
A. A5は脂のサシ(網目)が細かく均一、A4はやや粗いサシで赤身の存在感が強くなります。

Q. A5なのに思ったより美味しくなかったのはなぜ?
A. A5の中にもBMS8〜12の差があり、また調理方法が合っていなかった可能性があります。A5サーロインは中まで火を通しすぎず、塩のみのシンプル調理が肉本来の甘みを引き立てます。

Q. ステーキにはA5、すき焼きにはA4の方がいい?
A. 一概には言えませんが、すき焼きは割下と合わさるためA4でも十分満足度が高い場合が多いです。一方ステーキは肉そのものを味わうのでA5の優位性が出やすいです。

まとめ

宮崎牛のランクは肉質4等級以上で、A4・A5はどちらもブランド基準を満たしたランクです。数字は霜降りなどの肉質、アルファベットは歩留まりを表し、A5は「絶対的な美味しさ」ではありません。BMS番号・雌牛去勢の別・月齢・熟成度を加味し、さらに用途と人数に合った部位・重量を選ぶことで、自分の好みに合った宮崎牛を選べるようになります。等級の表示がない商品は、気になる点を購入前に販売店へ確認しておくと安心です。


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